週刊誌

タワーマンション

週刊朝日の「マンション富豪」になるという表紙に目を引かれ読んでみました。

内容は自宅マンションを投資商品として買い換えを繰り返し、資産を増やしていくという内容です。

なんともバブリーな話です。

「仮に5千万円のマンションを頭金1千万円、住宅ローン4千万円で買ったとしよう。約10年たってマンションが5500万円で売れたとする。10年間の返済でローンの元本が3千万円に減っていたとすると、次に購入するマンションの頭金は2500万円になるので、より広く高額なマンションを購入できる」

といった感じだそうです。

売ったり買ったりする方が増えれば、不動産市場も活性化してきますので、不動産仲介業を営む私たちにとっては何ともありがたい記事です。

しかしこの記事を書いた人は不動産市場の現場を良く理解しているのでしょうか。
ある特定の不動産コンサルティングの話を鵜呑みにして、記事を書いているとしか思えません。

記事の中にでてくる湾岸エリアではタワーマンションが乱立しており、ものすごーい数のマンションが販売されています。
明らかに供給過多で売主(所有者)さんは本当に売れなくて困っているのが現状です。
更にマンションの在庫物件は増えていくと予測されている状況で、すでに需要と供給のバランスが崩壊しているのに、これから購入して数年後に値上がりして売却するなどというスキームは妄想でしかないですね。

また記事の中で「税制」での優遇の記述があります。
税制優遇では、「住宅ローン控除」と「3000万円特別控除」について触れていますが、この二つの税制優遇は同時には使えませんから・・・!!!

「不動産」関連の記事が掲載されている週刊誌や月刊誌などほとんど読んでいますが、まー、いい加減な記事が多いこと。
取材して記事を掲載するなら「俺んとこに取材に来い!」って感じですね。





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