生命保険商品とインシュアテックの現状
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コーラルの櫻井です。週末はまた、台風が来ましたが、今日は台風一過で青空でした！！
今回も、保険の続きで新しい保険商品の記事です。
〇ビックデーター活用の動きが広がる
ＩＴ技術やＡＩ（人工知能によるとビックデーターの活用によって新しい金融ビジネスの創造と再構築を図ろうという動き、フィンテックが国を挙げて活発化してきていますが保険業界でも保険とＩＴを融合させて新しい商品・サービスを開発する「インシュアテック」の取り組みが進んでいます。
これらは健康診断など医療ビッグデーターの収集・解析や契約者の健康増進への取り組みなどから、健康リスクを細分化し保険料に反映しようというものです。契約者個々のリスクに踏み込みという発想は、自動車保険分野で走行データー運転リスクを診断、保険料に反映させる「テレマティクス保険」が登場していますが長期契約が主流である生命保険においては、従来の保険に対する考え方を転換させるという意味で、商品・サービス革命が起こりつつあると言えます。
とりわけ、重点的に取り組まれているのが医療関係商品で、加入者の健康状態や健康増進の成果をウェアラブル端末等で把握しようという動きです。欧米ではすでに一般的になってきていますが、日本では昨年７月に住友生命がウェルネスプログラムの分野で世界的な企業であるディスカバリー社およびソフトバンクと提携、ウェアラブル端末で顧客の健康増進活動などをチェック、年間獲得ポイントでステータスを判定、ステータスに応じた翌年の保険料割引に加え、保険加入者が継続的な健康増進活動に取り組めるための特典を付与する「健康増進保険」（仮称）の開発に着手したことを発表しました。（2018年得発売予定）。
一方、2016年12月に実年齢に代えて健康年齢という新たな保険料基準を使用した保険（無解約返戻金型7大生活習慣病入院一時給付保険）が発売されました。これは医療ビッグデーターを有する日本医療データーセンターと提携、同センターの医療ビッグデーターを活用した独自の健康年齢で保険料を決定する仕組みです。具体的には契約時には実年齢を用いて保険料を算出しますが、3年ごとの更新時には健康診断等の検査項目の結果等に基づいて算出した健康年齢を用い、以後の保険料を決定するもので、健康年齢が若いほど保険料が安くなります。同商品は、当初一部金融機関での販売に限定されていましたが、今年4月からは一般代理店での発売を開始しています。さらに、加入時から健康年齢で保険料を決定する保険商品が10月１日から発売される予定です。
また、契約者の健康増進活動に応じて保険料をキャッシュバックする「新医療総合保険・健康増進特約付加」も開発され、今年8月２日から一部の保険ショップで先行販売しました。この商品はＮＴＴドコモと共同開発されたもので、加入者にウェアラブル端末を貸与、専用アプリで計測された契約者の健康増進活動に応じて保険料の一部をキャッシュバックするという商品です。
具体的には貸与するウェアラブル端末とダウンロードした専用アプリとを接続することで契約者の日々の歩数を計測、支払い対象期間中（判定期間2年間）に１日当たりの平均歩数目標（8000歩）が達成されたかどうかを判定し、支払い対象期間（主契約の医療保険の満了時）に、達成状況に応じて健康増進還付金（キャッシュバック）が支払われるという仕組みです。それぞれ判定となる基準（「健康年齢」、「健康増進活動」）は異なるものの、ビッグデーターの活用や端末機器を活用したリスク判定を行うなど、従来になかった保険料算定基準が持ち込まれたのが特徴です。
いかがですか？『健康増進活動』日々の歩数を計測することにより保険料が見直され家計も見直せるといいですよね！！
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